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シリーズ 「10/29 進路ガイダンスに向けた所信表明!」 ~最終回 校長先生編~

シリーズの最後に私、校長の安藤より皆様に所信表明をしたいと存じます。

 

私は今でこそ、この学校で校長をやっておりますが、個人的な活動の一環で、大学生の就職活動支援やフリーター支援を10年くらいやってきております。就職という、自分の将来を本気で考えている人と話したり、仕事や自分のことで悩む人とお話することが多いですが、みな20代以上。だから10代の高校生は実に新鮮。

 

ただ、新鮮なのは良いことなんだけど、みんなまだまだ本気で自分の人生を考えていない子が多いです。漠然とした悩みやモヤモヤは抱えているんだけど、だからといって、卒業したらどうするか?なんていうことを真剣に捉えていない。これは別に、その子たちが悪いとかって言ってる訳じゃなく、そういうもんなんでしょう。

 

学校は勉強をする場なので、国語・数学・理科・社会・英語といった各教科を一生懸命勉強するのは、言ってみれば当たり前・・・と言いつつ、私はほとんど勉強しませんでしたけど(笑)。

 

でも、高校にしても大学にしても学業を修める以外に、社会に羽ばたく前段階として、とても大切なことを学ぶ、というか、訓練しておくべきことがあります。これは普段の授業や宿題、試験とは領域が異なるので意外と学校の先生も気づけないことが多いんだけど、ある意味、学業よりも重要なことです。

 

それって一体なんでしょう?・・それを考える際に、まずは社会という場について考える必要があります。

 

社会というところは、努力をしても報われないことはたくさんあります。ベストを尽くしたのに結果が出ないことは決して少なくないです。むしろ6:4や7:3くらいの割合で、結果が出ないことのほうが多いのが現実。でも大事なのは、この6:4や7:3っていう数字をどう見るか?なんですよね。6や7の方に注目するか、3か4の方に注目するか?

 

努力をしても、3か4しか報われないのであれば、努力しても意味ないじゃん!って思う人もいるかもしれません。でも努力しなければ10:0になって、100%報われることはありません。

 

学校というところは勉強の知識量を増やすだけじゃなく、「努力をすれば成果が上がってくるんだ!だから頑張ろう!っていう意識と姿勢を訓練する場」なんですよね。そういった、「努力する」とか「頑張る」っていうことを“訓練する”ことの方が大きいんです。

 

「努力する」とか「頑張る」とかって意識や姿勢がどんなに大事か?を訓練する場なので、点数が悪くても、その時の成績が悪かったとしても、頑張ったのであれば一向に気にしないでいい話。頑張って逃げずに努力したけど、結果はイマイチだった、とするなら、次につなげるために続けていけばいいんだから。偏差値というのは、そういう意味ではうまく出来ていて、頑張って勉強すれば、徐々に値が上がっていくような仕組みになっています。偏差値が上がれば成果につながり、それは自信となります。

 

将来学校を卒業して、いざ社会に出たら、社会って報われないことが多いなあ・・・って気づくけど、だからといって努力をしなければ永久に報われることがない、学校は試験やレポートという、努力すれば結果が出てくるツールを使って、努力が結果に結びつくということを教えているんですよね。学校は、自分が頑張りさえすれば、結果はある程度ついてくるものなんです。

 

これに対して社会は、人と人とのつながりで成立しています。だから相手とのバランスや利害関係に寄るところが多い。自分がどれほど頑張っても、相手が認めてくれず成果にならないこともあります。このようにシビアな要素がある反面、ただ一つの評価基準で、判断されないのが社会の良い面でもあります。だから、たまたま結果は出なくても、それはそれで凹まないでください。他に必ず評価してくれる場所があるからね。

 

中央高等学院の教員は全て色んな経験をしてきた大人たちの集まり。教員の仕事しか知りません!・・・という大人は一人もおりません。だからたくさんの引き出しを持ち、常に生徒一人ひとりの未来をイメージして、そこから生徒に関わり、勉強を教え、進路指導ができます。言ってみればホンモノの大人たちであり、プロの教師たちです。

 

そのホンモノの大人たちは、

10/29に開催される「進路ガイダンス」

で皆さんにメッセージを直接発します。

 

どうかそのメッセージを受け止めるチャンスを逃さないで下さい。お子さんが将来、社会の荒波の中で、自分らしい生き方を見つけられるかどうかの分岐点がこの日に必ずありますので。

 

それではあらためて、職員一同、皆様にお会いできること、そしてお話できることを楽しみにしております。

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