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チョコレート工場での仕事とは?〜職業体験授業

 

んにちは、中央高等学院です。
先日、業務用チョコレートの開発・製造・販売をしている「日新化工」さんの工場(千葉県船橋市)をオンラインで見学しました。
 
日新化工1.pngのサムネール画像
 
はじめにチョコレートの原料となるカカオについてのお話がありました。世界的に栽培できる地域や品種、味の特徴、ラグビーボールのようなカカオポッド(実)の収穫、カカオ豆の発酵、焙炒(ロースト)、輸出と輸入、豆を砕く、カカオニブ(胚乳)の取り出し、すりつぶす、などの工程を経て、ようやくペースト状のカカオマスの完成です。
焙炒とコーヒー豆でよく聞く焙煎とのちがいはローストする温度の違いで、焙炒は100℃~140℃、焙煎は220℃~260℃だそうです。
ちなみにカカオ豆の生産量の1位はコートジボワール、2位がガーナでいずれも西アフリカの国です。
 
日新化工2.png
 
 
日新化工さんではカカオ豆をカカオマスにする加工はせず、カカオマスを仕入れています。
チョコレートの製造方法はざっくりいうと、
 
①原料を混ぜる
②すりつぶして粉にする
③よくねってなめらかにする
④型で冷やす
という工程です。
原料はカカオマス、砂糖、油脂など。日新化工さんの場合は、商品の違いで100種類の原料があり、味やカタチを組み合わせて何百種類ものチョコレートを製造し、大手製菓メーカーや製パンメーカーに納品しています。レシピは2000種類以上あるそうです。
製造機械は3タイプ。一般的な機械、いろいろな味やアレルギー対応製品といった多品種少量生産に向いている機械、ホワイトチョコレートを主に生産している機械の3タイプです。
 
日新化工3.png
板チョコの包装現場ではビニール袋入ったチョコレートが、段ボール箱に収められていました。お店で売っている80gほどの板チョコをイメージしていましたが、ひとつの重さが5~10kgと聞いてとても板状とは思えませんでした。5~10kgの米袋とほぼ同じです。
 
日新化工4.png
 
ブロックチョコは納品先がそのままの形で販売するのではなく、使うメーカーが溶かして加工しやすくするためにブロック状にしているのだとか。
 
千葉県の公立高校を卒業して日新化工に就職した社員の方は
「溶かす工程を主に担当しています。進学か就職で悩みましたが、つくったもので人を笑顔にしたいと思って食品メーカーを選びました。入社して2年目ですが、チョコレートの可能性に驚いています」と話してくれました。
 
日新化工5.png
日新化工さんでは取引先の会社がSDGsに取り組めるよう「サステナブルチョコレート」をつくりました。このチョコを使うことがガーナの生産者を支援することになる仕組みです。
いままでよく知らずに食べていたチョコレートについて学ぶことが多かった一日になりました。
中央高等学院ではオンラインで企業の仕事場見学や、プロとして活躍している方からお話を聞ける授業を実施しています。いろいろな会社や職種があるということがちょっとだけわかったと思いますので、自分の将来について考えるきっかけにしてほしいですね。
 

 

 

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