GREEN ROAD BLOG
福島県の被災地に行ってきました~震災を忘れないでください~
2014/08/13
今年も,福島県の被災地に生徒33名とともに訪問してきました。 福島県の熊耳という場所で,仮設住宅の人たちが催す 盆踊りのお手伝いや, 現地の人たちからの体験談を聞き, 震災・復興という現実を直に肌に感じることができればと思います。
日帰りでの訪問でしたが, 被災した現地の人たちからの体験談を聞いたり 実際に仮設住宅を見たりして生徒たち各々は, いろいろ考えたことだと思います。
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まだ仮設住宅での生活を 強いられていました。
仮設で育てられていたひょうたんが 時の長さを感じました。
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Love For Nipponの ジュンさんから,今日の説明 を聞きました。
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飲み物の用意 水・氷を入れて冷やします。→ → → |
指定された場所へ運びます, 「かない重いです」
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煮物の用意→
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汁をかけて,味をしみこませています。 |
盆踊りのやぐらの用意 花をつけています。 |
みなさんの昼食の用意, 手作りおにぎりにお新香。 美味でした。
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お新香がおいしかったです。 |
集会室では, 生徒たちは現地の方と 交流を持ちました。 |
突然ですが, 生徒と現地の人との間で, コーラ一気飲み大会, 女子もチャレンジ。 栓を抜くところ,スタート |
男の子も・・ かなり早い生徒もいてビックリ。 大盛り上がりでした |
最後に,記念写真 |
熊耳の仮設住宅訪問の次は, 久之浜の浜岡商店街に行ってきました。
本来あった商店街の場所が震災によって焼失し, 小学校の一画を活用した,仮設の商店街でした。
商店街の中には,資料室があり, 被災された方が,震災時そしてその後の状況について説明してくれました。
この説明された方々と一緒に,実際に津波にのまれた場所に実際に立ち, 震災時の状況について話を聞きました。
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資料室には,震災時のたくさんの写真が
商店街の人から話を聞いています。
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←広い場所にいるように見えますが 津波で被害にあった場所で, 被災された方の体験談を聞いています。 「人の命よりも,まずは自分の命。 自分の命が確保されたら人を助けること」と強く語られていまいした。 この地域でも,人を助けに行き, 共倒れにあった人が何人もいらしたそうです。
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チャイルドハウスには かわいい遊具が
真剣に話を聞いている生徒たち
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最後に,「チャイルドハウスふくまる」に行き 震災孤児・遺児の現実について話を受けました。
この施設は,既に活動停止をしていたCOMPLEX (コンプレックス:吉川晃司さんと元BOØWYのギターリスト布袋寅泰の2人 によって結成された日本の音楽ユニット・バンド)が, 21年ぶりの1日限りのチャリティーライブの収益金で建てられたようです。。
津波でお父さん・お母さんを亡くしてしまった 小さい子がいたこと,そしてその子たちへの精神的ケアー必要性。 私たちが知らなかった現実を直視することになりました。
生徒たちも真剣に聞いていました。 駐日アメリカ大使の キャロライン・ブービエ・ケネディさんも 訪問されたそうです。
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先生の一人 twitter
「震災を忘れない」「福島を忘れない」
私は昨年も参加させていただきました。実際に1年ぶりに訪れ,田舎のおばあちゃんの家に寄ったような懐かしい気持ちがありました。その一番の原因は,熊耳の仮設住宅の場所は,昨年と何も変わっていないからだとあとで思いました。しかし,おばあちゃんの家なら問題はありませんが,仮設住宅では問題なのです。おわかりになりますでしょうか?
「変わっていない」=「復興が進んでいない」 ということです。 震災から3年が経ちました。しかし,何も変わっっていなかったのです。 戦後10年で世界トップクラスの経済成長に達することができた日本が,3年経っても,まだ自分の家に帰れない人もおり,ライフラインや仮設住宅の整備以降進んでない状況に驚くばかりでした。
仮設があるならいいのでは・・・という人もいるかもしれませんが, 隣の人の会話やら,いびきも聞こえてしまう環境,しかも狭い中で,3年以上生活しているのは大変な苦痛を強いられていると想像ができます。中には,精神的に病んでしまう方も出てきてしまうそうです。
現地の方が私たちに何度も「震災を忘れないでほしい」「福島を忘れないでほしい」という強いメッセーを残されていた理由もわかりました。
震災後は,いろいろと注目をされた被災地でしたが,今は注目されることが減ってしまい。報道される被災地や有名人が活動してくれるのも仙台がなどの交通の便が良い地域が中心であり,熊耳のように,いや,熊耳よりもっと知られていない地域での仮設住宅があることさえ知らない人は多いのではないでしょか。
また,今回同行していただいた,Love For Nipponのキャンドル・ジュンさんが,私たちに新しい問題を教えてくれました。
震災,原発の放射能によって,自分の家にも帰れない人がいるばかりか,新しい差別が危惧されているということでした。 それは,福島の人は放射能の被害を受けているという偏見から,福島の人との結婚を避ける人が出てくる恐れがあるという話でした。
放射能被害 → 結婚 → 子供は?????
だったら福島の人間と結婚するなという偏見でした。
その話は衝撃的な内容でした。
訪問後は,震災を忘れてはいけないことだと改めて思いました。 仮設で3年間生活を続けている人や大事な人,両親等を亡くした人たちがいて,精神的にも厳しく,辛い状況にいることを・・・ そして,新しい差別・偏見がうまれていることも・・
若い高校生たちが,ピュアの気持ちでこの現実を直視し,より多くの人に伝えてほしいと思います。 今回参加した生徒は,その義務を背負っているのではないかと思います。
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