GREEN ROAD BLOG
第24回 関東地区高等学校定時制通信制サッカー大会
2009/12/05
<第1戦>11月21日(土) 「千葉工業高等学校(千葉県)」戦 16:00キックオフ
試合結果 3-0
体調不良や怪我などでメンバーが揃わず、控えメンバーなしの11人で試合に臨んだ。初戦ということもあり選手に若干の硬さが見られたが、試合が始まり時間が経つにつれて落ち着きを取り戻したようだ。
チームの特徴である中盤でのボール回しからリズムが生まれ、試合の流れを掴み先制点が生まれる。その後はチャンスを作るものの決めきれずにいると、徐々に相手の攻撃を受けることが多くなってきた。押し込まれるにつれて、ディフェンスラインが下がってしまい中盤が空いてしまうという弱点が出始めた。
しかし、メンバーが声を出し合い、再度、ディフェンスラインを修正し相手の攻撃を抑えることができるようになった。そして試合終盤にカウンターから追加点を奪い勝利をものにした。
しっかりとした守備、中盤において細かいパス回しからリズムを作り、早い攻撃で得点を奪うという チームのコンセプトをメンバーが体現してくれたゲームとなった。
<準決勝>11月23日(月) 「大宮中央高等学校(埼玉)」戦 13:30キックオフ
試合結果 4-1
夏以降、目標に掲げてきた「関東制覇」まで、あと2勝。
目標に届くところまでやってきてチーム全体に今までにない緊張感があった。
試合開始直後、いつもならば慎重な立ち上がりでゲームに入っていくのであるが、この試合はポジショニングが曖昧で選手の出足も悪く、ファーストシュートを浴びることになる。
「嫌な入り方だな」と思いながら試合を見つめていたのだが、選手同士が声を掛け合いながら確認、修正し、徐々に自分たちのリズムを作りだしていった。
試合の状況を判断し、修正する能力は全国大会の時のチームと比べて格段に上がった。
チーム練習が少ない状況にも文句を言わず自分たちで声をかけて集まり練習していた成果が形となって表れた。
相手チームも準決勝まで勝ち上がってきたということで、足下の技術・チーム力もしっかりしていて、先制はしたもののいつ追いつかれてもおかしくない試合展開が続いた。試合終盤になると相手チームの猛攻を受けるが、フィールド内で選手たちは話し合い、フォーメーションを変え、しっかりと守備組織を作り相手の攻撃を抑え、カウンター攻撃で追加点を奪い勝利した。
いつも以上にボールを追いかけ、相手に厳しいプレッシャーを与えボールを奪う場面が随所に見られた選手たちの試合に対する気持ちを強く感じることができたゲームだった。
<決勝>11月23日(月) 「秀英高等学校(神奈川県)」戦 18:00キックオフ
試合結果 1-4
この試合に勝ち「関東制覇」をすることだけを目標に活動してきた。
決勝戦、相手は夏の全国大会チャンピオンである神奈川県代表「秀英高等学校」。
泣いても笑ってもこのチームの最後の公式戦。舞台としては最高のシチュエーションとなった。
「笑って終わりにしよう」と選手を送り出す。 試合序盤、相手のスピードある突破からPKを与えてしまい先制を許す。
しかし、選手たちは慌てることなくボールを回しリズムを作り出す。
そして、前半15分過ぎに左サイドを破り、逆サイドの8番・松浦がゴールを決める。
多くの選手が絡んだ素晴らしい攻撃だった。
同点に追いつき流れを掴みながらも追加点を奪うことができず、前半は1-1で終了した。
ハーフタイム、選手、スタッフ全員で「円陣」を組み、気持ちをひとつにして後半に臨んだ。
最後の最後に「本当のチーム」になったと感じた。
後半開始からペースを掴み攻め立てた。中盤を制圧し完全に押し込んだのだが、なかなかゴールが決まらない。
一瞬だった。
前がかりになったディフェンスラインをつかれ、一発のカウンターで失点。
結果的にこの失点が痛かった。取られ方が悪かった。
選手は諦めることなく攻め続けるのだが、結果には結びつかなかった。
勝負の世界に「たられば」は存在しないが後半開始の時間帯に得点をあげていれば、結果は違っていただろう。あの時間帯、確かに全国チャンピオンを翻弄していた。
得点差以上に、どちらに転んでもおかしくない試合だった。
夏の全国大会に負けて以来、「関東制覇」を目標に掲げ練習に取り組み、そして関東大会決勝まで勝ち進んだ。
優勝できれば「最高の最後」となったのが・・・。
勝てなかったということは「まだ何か足りない」ということなのだろう。
このチームはこれで解散になるが、選手一人ひとりには、それぞれの進む別の舞台で「この悔しさ」を晴らしてもらいたい。
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これまで皆さまに多くの応援をいただき、大きな励みとなりました。
本当にありがとうございました。
中央高等学院(つくば開成高等学校)サッカー部監督 奥住尚弘
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